
2018年上半期登録車販売台数1位を獲得した日産ノート
購入を検討している人も多いのではないでしょうか。
しかし、新車を購入しても数年経てば他の車種や新しいモデルが気になり始めるもの。
日本では「車検」と「重量税」というシステムがあり、これを期に乗り換える人も多いですね。
そんな時、「今の車を下取りに・・・」と思ったときに、査定を出した時に少しでも多い金額の方が助かりますよね。
下取り査定に出した時、思っていた以上の値段がついて考えていたグレードよりも高いグレードを選択することも可能です。
本日は、どのグレードを選択すればリセールバリューが高くなるのかにスポットを当てます。

出典:http://www.ashinari.com/2012/02/14-357731.php?category=6
Contents
日産ノートのリセール比較。5年落ち・10年落ちの下取り価格を比較検証

出典:https://www.irasutoya.com
車の乗り換えを考えるタイミングは「5年」「10年」が最も多いでしょう。
5年は2度目の車検タイミング、10年は一気に買取価格が下落する節目の年と言われているからです。
走行距離や保存状態によっても価格は変動しますが、現在下取りを出した場合にいくらになるかを日産下取り参考価格から検証します。
カッコ内が新車価格、横の数字が下取り額です。
まずは5年落ちの平成25年車から
S(119.0万円)データなし
X(123.7万円)8.5〜18.5万円・・・最高額で約14%
X DIG-S(146.3万円)15.0〜26.0万円・・・最高額で約17%
X FOUR(144.0万円)27.5〜39.5万円・・・最高額で約27%
メダリスト(163.4万円)17.5〜28.5万円・・・最高額で約17%
そしてさらに5年後の10年落ちである平成15年車
各グレードデータなし
かろうじて平成23年の下取りデータは存在しましたが、それ以降のものは下取り価格のデータがありません。
やはり10年経つと車としての価値が一気に下がることは今も健在のようです。
さらに、現在は車としての性能も日に日に進化しています。
このことから、10年前の車はあまり下取り額がつかないと言えるようです。
5年落ちを見ると、最も下がり率が低いのは4WDであるFOURが強いこともわかります。
また、平成25年車はメダリストの4WDが発売されていません。
Xとメダリストを比較すると3%ほど下取り額が高いため、グレードが高いほど価格の下がり率は低いと言えるでしょう。
そして、10年落ちの車ももちろんデータがないからと言っても下取りに出せないわけではありません。
しかし、あまり高価格がつくことは期待できないことは事実です。
ノートe-powerの5年後のリセールバリュー大胆予想!

出典:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/note/exterior_interior.html
中古市場において最も価格が下がるポイントがフルモデルチェンジです。
現在のモデルは2012年に発売しました。
普通に考えればそろそろモデルチェンジですが、e-powerモデルが出てからまだ2年しか経っていません。
ここでは、フルモデルチェンジが行われないと仮定し、5年後にはいくらになっているかを予想します。
5年前には発売されていなかった日産ノートe-power
恐らく一番選択肢として多いであろうe-powerXで見ていきます。
まず新車価格は181.4万円です。
2017年車のXの下取り額を見てみると、92.0〜115.0万円。
程度が良い場合で63%ほどですね。
ガソリン車のXを見てみると、新車価格138.5万円に対して55.0〜71.5万円で52%ほど。
この比較から言っても、e-powerのほうが下取り額が下がりにくいということが言えます。
近年、エコな観点からハイブリッドカーや電気自動車も大人気です。
これは、購入価格が高くても燃費が良いほうを選ぶという考えもありますね。
Xが23.4km/Lに対してe-powerXは34km/Lですので、中古市場も人気が出ることは間違いありません!
また、前に紹介した下取り額で最も高い率を出していたFOURの昨年車を見ると、新車価格158.5万円に対して54.5〜71.0万円
約45%です。
なんと、5年前の車種で考えると最もリセールバリューが高かったFOURも下取り額は2WDと同じなのです。
これは、中古車市場で人気があった4WDに取って代わったのがe-powerだと言えますね。
ここで予想を立てると、先ほど紹介した5年落ちの数値を思い出してください。
もし、4WDに取って代わったのがe-powerであるとするならば、5年後は27%と考えることができます。
つまり、新車価格181.4万円の27%は48.9万円と予想します。
リセールバリューから考えてノートを購入するならこのグレードが一番!

出典:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/note/nismo.html
新車購入を考える時には、やはりデザインや性能を優先させたいところですね。
しかし、「そろそろ乗り換えようかな?」と思った時に下取り価格が高いほうが絶対にいい!
ここでは、リセールバリューから考えてみます。
ここまで読んでいただいた人はお気づきの通りですが、普通のノートとe-powerノートであれば、絶対にe-powerのほうが高いということです。
5年落ちの下取り価格を調べた時には4WDが圧倒的に優位でした。
しかし、1年落ちの下取り価格を調べると駆動方式は一切考慮されません。
そして、先ほどのe-powerXが63%だったことを思い出してください。
グレードが高い方が下取り価格が高いと思われがちですが、実はノートはそんなことはありません。
最上級グレードであるe-powerメダリストを見ると、新車価格207.8万円に対して下取り価格100〜123.5万円
なんと60%と、Xより若干落ちるのです。
中古市場も人気車種が高値で取引されます。
つまり、e-powerXが最も人気があると言えます。
おすすめするのは「e-powerX」です!
しかし、気になる車種もあります。
それは「NISMO S」です。
5MTということもあり、あまり日常使いには向きませんが、このような特別仕様車の中でも特別な車種は5年後の下取り額も期待できます。
理由としては、中古市場は需要と供給の上に成り立っています。
NISMO Sは215.6万円と、他のグレードと比べても買おうと思う人はそこまで多くはありません。
その中で、5年後に下取りに出そうという人も少ないと言えます。
しかし、新車では手が出ないが中古なら!と考えている人もいます。
NISMO Sを買おうという人はそれなりに車が好きな人です。
多少高くても欲しい人なのです。
少々ギャンブル性が高くなりますが、NISMO Sもリセールバリューを考えると高額になる可能性はありますね。
日産ノートのリセールバリューは他のクルマと比べると・・まとめ
もしかすると、5年後の下取り額を見た時にショックを受けた人もいるかもしれません。
しかし、俗に言われる根強いファンがいない車種としてはごく普通のリセールバリューとなります。
リセールバリューで高額なのは、クラウンやラウンドクルーザー。
最近はプリウスも出てきたようです。
また、状態にもよりますがジムニーや新車販売のないシルビア、RX-7、スカイラインはプレミアがつくほどの価格になっています。
しかし、e-powerは日産が開発したとても高い技術です。
それを搭載した車はノートとセレナのみ。
プリウスを考えると、ハイブリッドのパイオニアと言えたでしょう。
今ではほとんどの車にハイブリッドグレードが設置されていますが、そこまでメジャーにしたのはプリウスでした。
この例を考えると、ガソリンは発電のみで使用して動力源はモーターのみのe-powerのパイオニアとしてノートが台頭する可能性はあります。
中古市場で多くなるのは3年落ちと5年落ちです。
e-powerのノートが出てからまだ2年。
まだ車検を考えて乗り換えた人はいないのです。
来年がいよいよ3年目。
市場価格がどうなるか、楽しみにしたいところですね!