出典:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/dayz/exterior_interior.html

日産ノートは、e-POWERの追加設定によって販売台数が国内トップとなるなど、日本を代表するコンパクトカーになりました。

また、同じ日産からは、デイズという軽自動車が販売されており、ハイトワゴンタイプとして人気となっています。

では、同じ日産から販売されているこれら2車種について、価格や外観、室内空間や安全性、維持費などについて徹底的に比較していきます。

スポンサードリンク

ノート VS デイズ① ターゲット層と価格、外観デザインは?

ノート

出典:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/note/exterior_interior.html

 

ノートe-POWERの売れ筋は「X」グレードとなり、メーカー希望小売価格は2,021,760円(消費税込)で、ライバルであるアクアやフィットハイブリッドと比べると少々割高です。

ホームページを見ても、掲載されている画像に人物は入っておらず、外観もクセのないシンプルなデザインなので、ターゲット層をあえて絞らない作戦といえます。

ライバルのハイブリッドカーが乱立する中で、あえて言うならば、燃費や低価格だけではなく、新しい走行感覚の「e-POWER Drive」などを付加価値として考える新しいもの好きのユーザーがターゲットと言えます。

 

デイズ

出典:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/dayz/exterior_interior.html

 

一方のデイズですが、売れ筋グレード「X」のメーカー希望小売価格は1,306,800円(消費税込)で、軽自動車ということもあって、ノートe-POWERよりは大幅に安くなります。

ターゲット層は明確で、「就学前の子育て世代で、家にはミニバンがあり、日常の足として、小さなミニバンのようなクルマが欲しいというユーザー」となります。

商品コンセプトが「"Mom's Happy Moving Room. 楽・空・感"だ」というだけに、エクステリアは女性目線で考えられており、コーナーも丸みを帯びた形状で清潔感のあるデザインです。

スポンサードリンク

ノート VS デイズ② ボディサイズとタイヤ、室内空間や乗り心地は?

ノート

出典:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/note/exterior_interior.html

 

ノートe-POWERのボディサイズは、全長(4,100mm)と全幅(1,695mm)、ホイールベース(2,600mm)、全高(1,520mm)となり、タイヤは185/65R15を履きます。

一方、デイズのボディサイズは、全長(3,395mm)と全幅(1,475mm)、ホイールベース(2,430mm)、全高(1,620mm)となり、タイヤは155/65R14を履きます

デイズの全長が70cm程度短いにも関わらず、ホイールベースの違いは17cmだけなので、室内空間についてはデイズが善戦しているといえます。

ノートe-POWERは、駆動用電池を前席の下に配置している関係で足を入れることができませんが、上の写真で分かるようにシートの出来は良好で、長距離の移動でも快適に過ごせます。

デイズのシートもホールド性は悪くないため、4名乗車を前提とすれば室内空間や乗り心地はほぼ互角といえます。

 

デイズ

出典:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/dayz/exterior_interior.html

 

上の写真にあるように、快適装備については、デイズは11か所の収納スペースやリヤシートスライドやフルフラット機能を備えています。

ノートe-POWERには、収納スペースの工夫が少なく、リアシートもスライドしません。

荷室についても、オプションでマルチラゲッジボードを追加しないとフラットにならないため、使い勝手でもノートe-POWERが劣勢になります。

スポンサードリンク

ノート VS デイズ③ 操作性と安全性、燃費や維持費は?

ノート

出典:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/note/performance.html

 

ノートは、平成29年度自動車アセスメント(JNCAP)において予防安全性能評価で満点(最高評価)となる「ASV++(ダブルプラス)」を獲得した車です。

まず、ノートe-POWERに搭載されている安全機能は、以下のとおりとなります。

・インテリジェント エマージェンシーブレーキ
・LDW(車線逸脱警報)
・踏み間違い衝突防止アシスト
・フロント&バックソナー
・インテリジェント クルーズコントロール
・インテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)
・SRSエアバッグシステム〈前席〉
・ABS(アンチロックブレーキシステム)
・EBD(電子制御制動力配分システム)
・VDC(ビークルダイナミクスコントロール[TCS機能含む])
・ヒルスタートアシスト

 

デイズ

出典:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/dayz/performance.html

 

一方、上の画像のようにアイドリングストップ機能を備えるデイズにも、軽自動車とは思えないほどの充実した安全機能が備わります。

・インテリジェント エマージェンシーブレーキ
・LDW(車線逸脱警報)
・踏み間違い衝突防止アシスト
・クルーズコントロール
・SRSエアバッグシステム〈前席〉
・ABS(アンチロックブレーキシステム)
・EBD(電子制御制動力配分システム)
・VDC(ビークルダイナミクスコントロール)
・ヒルスタートアシスト
・ブレーキアシスト

両者の大きな違いは、デイズにインテリジェント LI(車線逸脱防止支援システム)とフロント&バックソナーが備わらないこと、デイズのクルーズコントロールが通常の速度設定型で、前車を追従するような機能がつかないことです。

燃費については、ノートe-POWER のXグレードが37.2 km/L、Sグレードが34.0km/Lとなります。

パワートレインの最高出力は80kW(3,008-10,000rpm)、最大トルクは254Nm(0-3,008rpm)というスペックを誇ります。

デイズの燃費は、アイドリングストップ装置やバッテリーアシストシステムが装備されない最廉価グレードで23.0km/L、売れ筋のXグレードで25.8km/Lとなります。

660ccの自然吸気エンジンとしては平均的な最高出力36kW(6,500rpm) 、最大トルク56Nm(5,500rpm)ですが、この点がノートe-POWERとの決定的な違いです。

5,500回転から6,500回転まで引っ張らないとマックスパワーが出ないデイズの3B20型エンジンと比べると、ノートe-POWERは発進時から4倍以上のトルクを発生し、わずか3,000回転で2倍以上の出力が出ています。

圧倒的なトルクの差は、4名乗車時や坂道、高速走行時だけでなく、日常的な使用でも感じられるため、ノートe-POWERの圧勝といったところです。

維持費について言うと、まずノートe-POWER の自動車税は34,500円、デイズの軽自動車税が10,800円 となり、重量税や自賠責保険を含めると、年間で3~4万円程度のデイズの方が安くなります。

あとは、燃費の差で維持費の差が詰められるかですが、仮にガソリン価格をリッターあたり150円、年間走行距離を12,000kmとして、売れ筋グレードXで年間のガソリン代を比較すると以下のようになります。

・ノートe-POWER X: 52,941円
・デイズX: 72,000円

結果として、ガソリン代については、ノートe-POWERの方が2万円程度安くなるため、使い方によっては年間の維持費はほぼ互角といえます。

日産ノートとデイズどっちにする?徹底比較まとめ

日産ノートとデイズですが、どちらの車も4名が快適に移動できるというのがコンセプトであり、スライドドアや大容量の荷室もないため、比較的近い車といえます。

確かに、車両価格や税金面では軽自動車であるデイズに分があるものの、走行性能においてはノートe-POWERが圧倒的なパワーを誇るため、決定的な差がでています。

もちろん、子供の幼稚園の送り迎えや、近所のショッピングモールへの買い物に限定した使い方しかしないのであれば、デイズでも必要十分な性能は備えているといえます。

一方で、家族のファーストカーとして通勤から休日のお出かけまで幅広く使うのであれば、安全性能の面でも、走行性能の面でもノートe-POWERがおすすめといえます。

 

 

おすすめの記事