
日産ノートとマーチは、ハッチパック型のコンパクトカーとして日本で高い人気を誇っています。日産製のコンパクトカーを購入希望の方はどちらを購入しようか迷われると思います。そこで、以下で日産ノートとマーチを徹底比較してみました。
Contents
日産ノートVSマーチ まずは価格やターゲット層を確認してみる

出典:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/note/sp.html
コンパクトカーでも車内が広いノートはアウトドアにもぴったりです。
ノートもマーチも日産を代表するコンパクトカーですが、価格は若干ノートの方は高めです。日産のベーシックグレードであるSで新車価格を比較した場合、次のとおりとなります。
日産ノート 1,421,280円(S)
日産マーチ 1,151,280円(S)
新車価格ではノートの方がマーチよりも25万円以上高くなっています。
双方のベ―シックグレードでSで車両価格を比較した場合ノートの方が少し高めですが、ノートの方が車内がやや広いことと燃費が少しよいことがこの価格差の理由として考えられます。エンジンの性能については、ノートとマーチは同じエンジンを搭載していますので変わりはありません。
ノートは見た目以上の広さを感じる快適さと使いやすさが特徴です。分割式リアシートを簡単に前に倒せるので、室内が広く使えます。
ノートの室内有効長は2065㎜で、この数字は同じ日産のセダン・ティアナとほとんど同じ水準です(ティアナのそれは2130㎜です)。後席の幅も余裕で足が組めるほどで、コンパクトカーとは思えない広さとなっています。
ちなみに、ノートの車体寸法(上)とティアナのそれ(下)は次の画像のとおりです。

出典http://history.nissan.co.jp/NOTE/E12/1410/spec_dimensions.html

出典http://history.nissan.co.jp/TEANA/J31/0504/GRADE/main4.html
また、大容量のラゲッジルームが買い物や旅行の際に非常に役立ちます。スタイリッシュなデザインは若々しい印象なので、若い世代のドライバー向けの自動車と言えます。
一方、マーチの方は全長4メートルを切るボディはコンパクトで、車庫入れや狭い道路でのすれ違いも難なく行えます。運転のしやすさがマーチの特色と言えます。乗り心地も柔らかく、高齢ドライバーの方でも安心です。ノートと比較するとマーチはより広い年齢層をターゲットとした自動車ということができます。
外観は、ノートとマーチもハッチパック型のコンパクトカーということで似ていると言えば似ているのですが、ノートの方がより最近登場してきましたのでより斬新なデザインの外観となっています。参考までにノートとマーチの画像を以下に表示します。
ノートVSマーチを徹底比較 内装や乗り心地はどう?エンジン性能はどこが違う?

出典:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/note/exterior_interior.html
画像はノートの室内を写したものです。
初めに日産ノートとマーチの車体サイズを比較してみます。
日産ノートの車体サイズは次のとおりです。
全長×全幅×全高(単位㎜)
4100×1695×1525
日産マーチの車体サイズは次のとおりです。
全長×全幅×全高(単位㎜)
3825×1665×1515
ノートとマーチは全幅と全高はほぼ同じ水準ですが、マーチの方が全長が275㎜(27.5㎝)ほど短くなっていますので、マーチの方がよりコンパクトであると言えます。全長が短いと車庫入れや狭い道路での交差が楽ですので、初心者や高齢度ドライバーの方にはマーチの方がおススメです。
次にノートとマーチのタイヤサイズを比較してみます。
日産ノートのタイヤサイズは次のとおりです。
タイヤ幅(㎜)×ホイール直径(インチ)
(前)185/14
(後)185/14
日産マーチのタイヤサイズは次のとおりです。
タイヤ幅(㎜)×ホイール直径(インチ)
(前)165/14
(後)165/14
タイヤ幅はマーチよりノートの方が20㎜ほど太いですが、ホーイル直径は14インチと全く同じなので乗り心地などについては両車にほとんど差はないと言えます。ただし、ホイールベースの関係でノートの最小回転半径は4.7m、マーチの最小回転半径は4.5mとマーチの方が小回りが利きます。
最後にノートとマーチの室内を比較してみます。
日産ノートの車体サイズは次のとおりです。
室内長×室内幅×室内高(単位㎜)
2065×1390×1255
日産マーチの車体サイズは次のとおりです。
室内長×室内幅×室内高(単位㎜)
1905×1370×1270
ノートとマーチの室内を比較した場合、ノートの方がマーチよりも室内長が160㎜ほど長いという点を除けば、両者はほぼ同じです。なお、ノートはマーチと比較してよりラゲッジルームより広いので買い物や旅行の多い方はノートの方がより適していると言えます。定員はノート・マーチとも5名です。
ノートとマーチの乗り心地の比較
ノートもマーチも同じHR12DDR水冷直列3気筒DOHC12バブルエンジンを搭載しています。このエンジンは1.2Lとしては極限までに性能を高めたものです。
HR12DDR水冷直列3気筒DOHC12バブルエンジン

出展:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/note/performance.html
ノートは加速や登坂時などパワーが必要な場面では、コンプレッサーが作動してエンジン内部の気圧を高め、一度に多くの燃料を燃やすことで出力を高めるスーパーチャージがエンジンに搭載されており、1.5Lエンジン並みの加速性能を発揮できます。
マーチはショックアブソーバーの作動領域を拡大することで、サスペンションを柔らかめに設定しています。このため、道路の凹凸等による振動をうまく吸収できるので不快な振動やロードノイズが抑制されます。
ちなみに、ショックアブソーバーとはスプリング(ばね)とともにサスペンション(道路の凸凹を車体に伝えない緩衝装置)を構成する部品のことで、道路の凹凸による振動を吸収したバネが復元することによる車体の振動を吸収する役割を果たします。
ノートVSマーチ徹底比較 燃費はどっちがお得?維持費を比較

出典:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/march.html
画像はマーチの車庫入れを写したものです。マーチが小回りが利く車だということがよく分かります。
日産ノートとマーチの燃費(維持費)を比較してみます。
日産ノートの燃費
23.4㎞/リットル
排気量 1198cc
最高出力 79ps(58KW)/6000rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
日産マーチの燃費
21.4㎞/リットル
排気量 1198cc
最高出力 79ps(58KW)/6000rpm
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
日産ノートもマーチも同じ仕様のエンジンを搭載していますが、ノートの燃費がリッター当たり約2㎞ほど燃費が良くなっています。しかし、マーチの燃費もリッター当たり20㎞を超えていますので、燃費に関しても双方の自動車は十分高いパフォーマンスを維持しています。
ノートもマーチも排気量が1.2L以下なので自動車税は年間34,500円ですみます。使用燃料も財布にやさしいレギュラーガソリンなのでその点でも維持費は安くなると言えます。
次にノートとマーチの操作性を比較します。ノートとマーチはホイルベース(前輪軸と後輪軸の距離)の長さが異なります。ノートのホイルベースは2600㎜でマーチのそれは2450㎜です。このホイールベースの違いによって最小回転半径がノートが4.7m、マーチが4.5mとなっています。
ノートとマーチは主にターゲット層が違う!まとめ

出典:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/note/function.html
画像はノートの助手席回転シートのものです。簡単な操作で助手席が回転し、スムーズな乗り降りが可能になります。
日産ノートとマーチは日産製のハッチパック型コンパクトカーとしてどちらも人気車種となっていますが、ノートはマーチの生産で培われた技術の土台の上に開発されています。
ノートは2018年上半期登録販売台数№1となるほどの人気車種です。コンパクトカーにはトヨタのアクアやビッツ、ホンダのヒットなど強力なライバルがいますから、それれに打ち勝って第1位を獲得したのですから、大したものです。
マーチは1982年10月に初めて初代のK10型が登場しましたが、その後2代目K11型(1992年1月~)、3代目K12型(2002年3月~)、4代目K13型(2010年7月~)とほぼ10年おきにモデルチェンジを繰り返して、現在に至っています。発売以来35年以上が経過していますが、それだけ長い期間販売が続いたということは、この車種の根強い人気があることを示唆しています。
ノートもマーチも非常に優秀な自動車なので、どちらが良いかというのは難しいですが、やはり、ノートが一般向けのコンパクトカーで、マーチが女性や高齢者向けのそれなので、ユーザーの所属する世代や性別によってどちらの自動車が良いかが大きく左右されるでしょう。