
日産ノートe-POWERは、燃費の良さで定評があったアクアを上回る燃費に、当時大変注目を集めました。
ところで、カタログ燃費という言葉を聞いたことはありますか。
これは、国土交通省の基準に乗っ取って算出した燃費で、実際に道路を走って出したものではありません。
よって、実際に日常生活で乗った場合の燃費と誤差が出てしまうのです。
新型ノートの場合は、どれくらいの誤差になるのでしょうか。
新車購入の際に無視できない燃費について見ていきましょう。
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日産ノートのカタログ燃費は驚愕の数値!?

出典:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/note/performance.html
新型ノートe-POWERの公式発表時、誰もがその燃費の数字に驚きました。
その数値は1リットルあたり37.2kmです。
東京から大阪までの距離を14リッターで走破する計算です。
まさに、驚愕の数値と言えますね。
メーカーが公式発表する燃費値の測定方法は国土交通省が定めています。
現在は、「JC08モード」という方法で測定されています。
2011年の3月までは、「10・15モード燃費」で計測されていたのですが、実際の燃費とあまりに差があるという問題点を解消するために、計測方法が見直され、現在の方法になりました。
カタログ燃費に対して、実際に日常生活で使用した際の燃費を実燃費と呼びます。
カタログ燃費の数値の約7割が実燃費の数値になると言われています。
日産ノートはカタログ燃費が37.2kmなので、実燃費は37.2×7/10=約26.04kmとなります。
カタログ燃費と実燃費の差がこんなにも大きいのは実は日本だけ。
アメリカやヨーロッパではむしろ、乗り方によっては、実燃費がカタログ燃費を上回ることさえあるようです。
ちなみに、アメリカやヨーロッパではカタログ燃費の値が3つあります。
街中だけを走った時の燃費値、高速道路だけを走った時の燃費値、前者2つの平均燃費値の3つです。
車に乗る方は皆さんお気づきかと思いますが、街中を走るときと、高速度道路を走るときと、同じ距離を走ってもガソリンの消費量に差がありますよね。
それを考慮して、より現実的な数値をカタログ燃費として公開しているのです。
日産ノートの1リットルあたり37.2kmという驚愕の燃費値は、グレードの一番低い、エアコンさえも装備されていない車で測定されました。
エアコンが装備されているe-POWER Xというグレードですと、燃費は34.0km/L。
これでも高い方の数値といえます。
車を購入するとき、燃費の数値というのは大変参考になる情報の1つです。
しかし、カタログ燃費の数値だけで判断してしまってはいけません。
次は、日産ノートの実燃費について、ご紹介します。
実燃費はどれくらい?日産ノートの年間のガソリン代は?
そもそも燃費とは、給油1リットルで走行できる距離を示す数値です。
燃費の計算は、走行距離÷給油量でできますね。
各ご家庭でマイカーの使用方法は色々ですが、だいたいガソリン代はいくらになるのでしょうか。
日産ノートの実燃費を34.0kmの7割、約23km/lと仮定しましょう。
また、ガソリンはレギュラーガソリンを使用するので、140円/lとします。
年間走行距離3,000km前後、1日あたりに換算すると8kmくらいの場合を考えます。
週末にちょこっとレジャーに行くなどの用途で使用している人が対象となり得ます。
日産ノートに乗った場合、年間のガソリン代は約1万9千円になります。
年間走行距離5,000km前後、1日あたりに換算すると13kmくらいの場合を考えます。
イベントがあれば帰省するなど、レジャー等で使用する人が対象です。
年間走行距離の平均が4200km程度といわれているので、それを超える5000kmという数値は高いように錯覚しますが、実はそうでもなく、5000km以内だと、割と新しい商品として下取り価格にプラスαが付くような数値です。
日産ノートに乗った場合、年間のガソリン代は約3万1千円になります。
年間走行距離1万kmは、1日あたりに換算すると27kmです。
通勤用として毎日安定的に使用する人、車での遠出なども比較的よくする人が対象です。
年間1万km以上走っているか否かという情報は、下取り時などでも目安となっており、この数値を超えると市場価格は下がる傾向にあります。
日産ノートに乗った場合、年間のガソリン代は約6万1千円になります。
いずれにしても、今までガソリン車に乗っていた方からすると、このガソリン代は破格ではないでしょうか。
また、ノートにはECOモードがあり、ECOモード走行時は若干燃費が上がるようです。
ECOモードは、これまでの発進や加速はもちろん、走行中の負荷なども検知することで、一定速度の走行をサポートし、実燃費の向上を助ける機能です。
低燃費にこだわって運転したい方には、嬉しいですね。
ちなみに、4WDになると、燃費が約12kmまで落ちます。
4輪を動かす動力が増すのと、車重が増すことでこんなにも燃費が変わってくるのですね。
雪道の走行等を積極的に考えていないようであれば、燃費重視の選択がよいかもしれませんね。
ノートe-POWERは電気自動車だから電気代もかかるのでは?
燃費、ガソリンと先ほどから言っていますが、「あれ?電気自動車なのにガソリンが必要なの?電気代もかかるのでは?」と疑問に思った方いませんか?
実は、ここが日産ノートのすごいところ!
日産ノートe-POWERは「充電のいらない電気自動車」なのです。
ガソリンが入っていれば走ることができます。
では、何で電気自動車と呼ばれているのでしょうか?

出典:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/note/exterior_interior.html
車を動かしているのはモーターです。
そのモーターは当然、電気の力で動かしています。
その電気の力は、エンジン、つまりガソリンをもとに発電しているのです。
電気自動車の充電の設備は、まだまだ街中に少ないように感じ、電気自動車の購入を躊躇う大きな理由の1つともいえるのではないでしょうか。
そんな理由の一つを解決して見せたことで、e-POWERは爆発的に売れたと言ってもよいでしょう。
燃費向上するために気を付けるべきことは?

出典:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/note/sp.html
燃費は車の性能以外にも、様々なことに左右されます。
ここでは3つに分けて紹介します。
1.重さ
重さによって、燃費はかなり影響を受けるので、どのメーカーも車重の軽量化にはそれなりに力を入れています。
日常生活で乗るときにも、不要な荷物は降ろすなどの作業をすることで、燃費向上につながります。
また、ガソリンも常に満タンに入れるのではなく、使う分だけ入れるのも小さな節約になりそうですね。
ちなみに、ガソリン車の場合の数値ですが、だいたい、+1kg増加=燃費0.05%悪化と推定されます。
2.冷暖房の使用
冷暖房の使用でもかなり燃費は違ってきます。
特に冷房使用時は燃費がかなり悪くなるはずです。
中には身をもって体験した方もいると思います。
窓を開けて風をきると涼しく感じられる日もありますし、不要なときには冷房を消すように心がけると燃費に優しいですよ。
3.運転方法
急発進などの、急な速度変化も燃費を悪くします。
アクセルの踏み込み方や平均速度などが燃費の影響を大きく与えることもあります。
ですが、日産ノートの場合はECOモードで燃費によい運転をサポートしてくれます。
ECOモードを積極的に使ってみてください。
ノートe-POWERの燃費についてのまとめ
電気自動車でありながら充電いらず、ガソリン車の感覚で乗りながら電気自動車の心地よさを味わえる良いとこ取りの日産ノート。
ガソリン車の感覚になれている方にとっては、驚くほど燃費が良いと感じる方もいるはずです。
燃費の良さはマイカーを選択する上で大切な情報と言えます。
なぜなら、日々の維持費に関わるので、購入後の車に関する出費に大きく影響するからです。
日産ノートe-POWERは、カタログ燃費が37.2km/lなのに対し、実燃費はだいたい23km/l。
4WDだと12km/lまで燃費が落ちることも頭に入れておきましょう。
ECOモードをうまく使うことで、さらにお財布に優しい車になりそうですね。