
車を買う経験は、人生でそう何度もあるものではありません。
人生にする買い物のうちトップ3に入るほどの大きな買い物であると言えるのではないでしょうか。
車は買ったときにお金を払うのはもちろんですが、車検や税金の支払いがあるので、購入時以降も定期的にお金がかかります。
メンテンナンス費とでも考えればよいでしょうか。
今回はそのメンテンナンス費のうち、税金について解説し、日産ノート購入時のシミュレーションも簡単にしてみましょう。
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日産ノートのエコカー減税ってまだ間に合うの?
エコカー減税は2009年から導入された減税制度で、環境に対する負荷が軽い自動車の税率を軽減しようという目的のもとに作られました。
3年間の限定導入などと言われたときには大変話題になりましたが、
9年経った今もなお、実施されています。

https://www.nissan.co.jp/SP/NOTE/COLORS/
対象となる税金は、自動車取得税と自動車重量税の2つです。
それぞれの税金の説明は後ほどします。
減税対象車か否かはその車の燃費性能と車体の重さの関係性によって定められています。
その燃費性能と車体の重さの関係性によって定められた基準は、徐々に厳しくなっています。
その分対象車が少なくなったかというと、そうでもないのです。
低燃費にする技術自体もこの数年で成長し続けているということなのですね。
今現在のエコカー減税の適用期間は、
自動車取得税の減税については、2019年3月31日まで
自動車重量税の減税については、2019年4月30日まで
となっています。
合わせて、自動車重量税については、上記の期間に登録し免除された場合は、次の車検時も免除されます。
注意したいのは、自動車重量税は車検時に払う税金なので、
上記適用期間までに購入するのではなく、車両を登録する必要があるということです。
適用期間ぎりぎりの購入を考えている方は、車両の登録をいつまでにできるか逆算するなどして、購入日等気にしておくべきかもしれません。
車の販売促進、廃棄ガス排出量の減少目標など考えると、今後もエコカー減税は継続していくでしょう。
ですが、その基準はどんどん厳しくなり、電気自動車、プラグインハイブリッド自動車に限り免税対象になる日もやってくるかもしれません。
日産ノートにかかる税金ってどんなものがあるの?
車にかかる税金は大きく分けると3つあります。
順番に見ていきましょう。

出典:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/note/exterior_interior.html
1つ目は、自動車取得税。
これは名前の通り、自動車を取得するときに、一度だけかかる税金のことです。
新しい車であればあるほど高い税金が課せられます。
自動車取得税は、各都道府県に納付する税金です。
この税金が定められた当初は、「道路に関する費用の財源」とされていました。
しかし今は、各都道府県が何の費用として使ってもOKとなっていて、当初の目的が破綻してしまっているのです。
取得した車で道路を走るから、その道路を整備するためにお金を払うよ、ということであれば納得できますが、自動車取得税として払っている税金が自動車とは全く関係のないところに充てられているかもしれないと思うと、少し残念な気持ちになります。
目的が破綻してしまっていることからも、実はこの税金は、廃止されることが決まっています。
代わりに導入されるのが、環境性能割税。
消費税が10%に上がるタイミングで導入されるとのことです。
つまりは、今のところは2019年10月に導入予定。
消費税改訂の時期がずれれば、導入が先送りになる可能性もありますね。
環境性能割税、別名、燃費課税とも呼ばれています。
簡単にいうと、環境に良い車、燃費の良い車ほど税金の負担が低くなります。
少し前に話題になった、エコカー減税と同じような考え方と言ってよいでしょう。
2つ目は、自動車重量税。
こちらは、自動車の重さにかかる税金。重さに比例して税金も増します。
自動車購入時と車検時に必ずかかる税金です。
自動車重量税は、国に対して支払う税金です。
車の重さが重ければ、その分公道への負担も大きいため、重量に比例して税金を支払ってもらい、道路整備等の財源とするというのが本来の目的でした。
しかし、自動車取得税と同じく、今現在は使用する目的が指定されていないため、道路整備とは全く違う財源になっているかもしれないですね。
また、自動車重量税は、最高2回までエコカー減税の対象となります。
ちなみに.....車検を経験したことのない方のために少し補足します。
車検とは、車の安全性を確認するために定期的に受ける検査のことです。
この検査に合格しないと公道を走ることはできません。
新車の場合は、買ってから3年後に、その後は2年おきに受けるものです。
3つ目は、自動車税・軽自動車税。
こちらは自動車の種類や排気量によって定められている税金です。
毎年1回支払いが必要で、毎年4月1日に自動車を所有している人を対象とします。
自動車取得税と自動車重量税は、購入時にエコカー減税が適用されるのに対して、自動車税・軽自動車税は翌年の支払いが適用されることも知っておきましょう。
自動車税は都道府県に、軽自動車税は市区町村に納付します。
車の排気ガスなどで悪影響を受ける環境の改善を主な目的とした税金でしたが、上の2つの税金と同様、今ではその目的は限定されていません。
以前は、自動車と軽自動車を比べると、軽自動車の方が税金がかなり安く、維持費をできるだけ抑えようという目的で軽自動車を購入する家庭が増えたこともありました。
平成28年度4月に軽自動車税が引き上げられ、自動車税と軽自動車税の差は少し小さくなりました。
また、自動車と軽自動車を対象に、グリーン化特例という税率を軽減する制度が導入されました。
排出ガスや燃費の性能に応じて、定められた基準だけ自動車税や軽自動車税の納付金額が減額されるということです。電気自動車は約75%税率が軽減されます。
日産ノートは免税対象になるの?
さて、自動車に関する税金の説明をしてきましたが、日産ノートは対象車なのでしょうか。
そして、どれくらい税率が軽減されるのでしょうか。

https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/note/4wd.html
まず、エコカー減税については、免税の対象です。
つまり、購入時にかかる自動車取得税と、初回と2回目の車検時にかかる自動車重量税は払わなくてOKということです。
グレードによっても異なりますが、エコカー減税によって免税される総額は約10万円前後になるでしょう。
「エコカー減税がグレードによって異なる」という点に、なぜ?と思った方いませんか。
実は、自動車取得税には、カーナビやステレオ等のオプションの価格も含まれます。
ですので、グレードによって、これらの仕様に違いがあれば、自動車取得税の対象になる金額が変わってくるのです。
端的に言うと、自動車取得税に含まれるオプションは、日産ノートの場合、つけた方が得でしょう。
なぜならば、自動車取得税に含まれるものは、免税対象になるからです。
同じオプションでも、フロアマットやシートカバーは自動車取得税に含まれません。
自動車の内部、しかも、自動車本体に組み込まれるものが自動車取得税に含まれるという感覚ですが、詳細については、購入時にプロに相談してみてください。
次に、クリーン化特例についてです。
こちらは先に説明したように、自動車税が減税対象になる制度です。
日産ノートの場合、翌年度の自動車税が25,500円免除になります。
減税前の自動車税の支払い金額が34,500円なので、免除分を差し引いて考えると、翌年度の自動車税の支払い総額は、34,500円-25,500円=9,000円です。
現状においては、日産ノート購入時に、上記2つの免税を受けるためには、
2019年3月31日までに車両を登録する必要があることも注意ですね。
日産ノートの税金とエコカー補助金のまとめ
日産ノートe-powerは、今日本で最も注目されている電気自動車です。
燃費もよく環境に気を遣って作られたからこそ、免税の恩恵はたっぷり受けることができると言えます。
電気自動車は購入時の金額がガソリン車に比べて高額ですが、10年単位で乗ることを想定しているのであれば、電気自動車の方がむしろ維持費は安いかもしれません。
今後、さらにエコ化が加速し、電気自動車が増えていくでしょう。
自動車に関わる税金制度も、それに伴い変化していくと予想されるので、自動車購入を考えている方は、アンテナを張って、少しでもお得に愛車を購入したいですね。